アフガニスタン Afghanistan

アフガニスタンは中東とアジア地域の間に位置する内陸国です。
1978年のクーデター、旧ソ連軍の侵攻とその後の内戦、
タリバンによる支配など、40年以上にわたって混乱が続いています。
2021年の政変以降、食料不足など深刻な人道危機が生じています。

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アフガニスタンの基本情報

面積 652,225平方キロメートル(日本の約1.7倍)
人口 3,890万人(2020年 世界人口白書)
首都 カブール
人種 パシュトゥーン人、タジク人、ハザラ人、ウズベク人等
言語 ダリー語、パシュトー語(公用語)
宗教 イスラム教(主にスンニ派であるが、ハザラ人はシーア派)
アフガニスタンと周辺国の地図

※出典:外務省ホームページ

取り組む課題 Issues

1979年の旧ソ連軍侵攻以降、アフガニスタン各地で続いた戦闘によって、数多くの地雷・不発弾が存在しています。2010年代以降は即席爆発装置(IEDs)が頻繁に使用されるようになり、人々が被害に遭うリスクが高まっています。また、2021年の政権崩壊以降、数十万人規模の国内避難民が発生しています。パキスタンからの帰還民も増加しており、依然として不安定な状況が続いています。

※即席爆発装置。通称「IEDs:Improvised Explosive Device)」と呼ばれ、被害の数は年々増加している。ポリタンクや缶など身近なもので製造ができ、多様な形状をしている。

  • 600
    以上

    年間600人以上が地雷・不発弾で死傷。※1

  • 2,300

    国民の半数以上が人道的な支援を必要としている ※2

参照
※1 https://the-monitor.org/reports/landmine-monitor-2024
※2 https://www.unhcr.org/emergencies/afghanistan-emergency
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活動 Activity

生活困窮者へ
緊急食料・物資配付を

食料がつまった袋を男性に渡すAAR職員

食料を受け取るアフガニスタン帰還民

隣国パキスタン政府によるアフガニスタン難民の強制送還などにより人道危機に直面している人々へ、食料や生活必需品を配付します。女性が世帯主の世帯、障がい者がいる世帯など特にぜい弱な立場に置かれた人々へ支援を届けます。

地雷や不発弾の被害から
身を守るために

支援物資を受け取りに来た親子

AARが作成した地雷から身を守る方法などが載っている教材を受け取る子どもたち

地雷や不発弾、即席爆発装置(IEDs)などの被害に遭わない方法をポスターやラジオ放送、講習会などを通して分かりやすく伝えています。2024年からは、急増したパキスタンからの帰還民に対しても講習会を開いています。また、イギリスの地雷除去NGO「The HALO TRUST」と協力して、地雷・不発弾の除去活動に取り組んでいます。

これまでの主な活動

声・ストーリー Voice & Story

アフガニスタンからの声

  • 地雷の写真が載っているポスターの写真の前で少女が話している写真

    「地雷のことを
    きちんと理解したい」

    サフィさん(仮名/9歳)

    14歳だった兄は誤って地雷に触れ、死んでしまいました。その頃、私は地雷とは何なのか、見慣れない危険物とはどんなものなのかまったく分かりませんでした。その後、AARの地雷回避教育の講習会に参加し、教わった内容を友だちや両親に積極的に伝えています。

  • AARスタッフと話すブルカを身に着けている女性

    「経済的な厳しさが
    和らぎました」

    カミナさん(45歳)

    2021年の政変後、息子とパキスタンに避難して、難民キャンプで生活していました。しかし、2023年にパキスタン政府が送還計画を発表し、故郷に戻るしかありませんでした。今は生活に最低限必要なものさえ手に入れられません。AARからの食料支援は本当に助けになりました。食料品は質も良く、日本の皆さんに感謝しています。

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